インストルメントCD「雫~しずく」解説

1.ゆらぎの星音

 

ここでは、無数の存在する命の輝きが躍動したり、空間に揺らめいたり、なにかひそひそと話したりしながら、自分たちが目指す場所を見つけ、やがてそれぞれが大きなグループとなり、それぞれの方向にゆっくりと揺らめきながら進んで行き、最後は弾け飛んで行くようなイメージとなりました。

  

この曲ではクリスタルボウルは4番のハートチャクラに対応したクリスタルボウルのみを使っています。

出だしの音はなんだろう?と思われる方もいるかと思いますが、これはクリスタルボウルです。ミュートしながらリズムを刻んでいます。

 

その後は、スェードのマレットで回しながら響かせています。シンセサイザーと共に、ウォンウォンとなっている音に気付かれたかと思いますが、それが曲の間中響いています。

 

マレットとボウルがこすれる音は何となくディジュリドゥーのような、声明のような音ですが、それがささやきのようにも聴こえてきます。

 

全体を通して幻想的で宇宙に揺らめいているような感じがあります。

 

みなさんも、そんなイメージを持って聴いてみると面白いかもしれません。

2.雫

 

命の輝きはやがて雫となり

地上に降り注ぐ

 

揺らめいていた時の

限りない輝きを内在し、

一つの雫となる

 

遠くなる記憶が

郷里への想いを募らせる

 

 

この曲のクリスタルボウルは響かせる叩き方とミュートの間ぐらいの叩き方で演奏しています。

一つひとつのクリスタルボウルの響き方が違うので、微妙な力具合が必要ですが、そこがまた面白く、音と一つになるような感覚が生まれる曲でもあります。

 

後半はバグパイプとストラムスティックという三弦ギターになります。

なんだか懐かしいような、哀愁のある雰囲気となっています。

 

何か大切なものを思い出しそうな、そんな感覚になるかもしれません。

 

前半のパートはライブでの演奏では必ず行う曲です。この曲が出来てから、クリスタルボウルの演奏時の音の響きが明らかに変わってきた曲でもあります。

 

 

どんなイメージが浮かんでくるか、皆さんも楽しみながら聴いてみてくださいね。

3.目覚め

 

夜明け前の静寂

命の休息

心を触れ合わせ

そっと、静かに、目覚めの時を迎える

 

 

この曲は、一人静かに聴いてみると様々なイメージが浮かんでくると思います。

 

クリスタルボウルの響きに身をゆだね、それらを楽しんでみて下さい。

4.波紋

 

互いの心に触れ合う命の雫

互いに感応する心の波

それは、やがて新たな輝きを見出す

 

 

この曲はシンギングボウルと数種類のベル、ティンシャを使っています。シンプルな音の繰り返しの中にシンギングボウルの音のうねりが入ってきます。

 

「目覚め」から引き続き様々なイメージが浮かんでくることと思います。

5.心とけあう

 

様々な場所 様々な場面で

触れ合い 通い合う 心

ゆっくりと 少しずつ とけあい

やわらかな光となる

 

 

 

出だしの音はガムランで使われるトロンポンを使っています。その後のシンセサイザーで優しく包み込まれる感じになるのではないでしょうか?

6.歓喜

 

やわらかな光は 強く輝き

はるか遠くの郷里を照らし出す

歓びの鼓動と共に

喜びのうたが鳴る

 

 

シンギングボウルの力強い音から始まり、後半はシンセサイザー、クリスタルボウル、コーラスが入ります。

 

後半のコーラスは思わず口ずさみたくなるかもしれません

7.始動

 

命の雫は大きな波となり

様々な想いを胸に

さらなる高みを目指す

 

 

鳥のさえずりに一瞬、静寂が訪れるかと思いますが、ディジュリデュの響きと共にクリスタルボウルのリズムが入ります。手でクリスタルボウルを叩くことで、今まで聴いたことのないようなクリスタルボウルの音が楽しめると思います。

8.青の組曲

 

新たな段階へと到達する命

歓びに溢れ 平穏に充たされる

しかし 哀しみを思いだす

それは 思いやり 慈しむ心となる

 

 

 

3部構成の組曲で1部ではコーラスのほかにウィンドベル、ガムランボール、カウベルが入っています。2部はウィンドベルから始まり、コーラス、鈴が入ります。3部は一転して雰囲気が変わります。雰囲気が変わる瞬間も楽しめるかと思います。